二番はいない4


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『二番はいない』

クンヤーイ(お婆さん) ウバーシカー(優婆夷)

チャン コンノックユーン

の生涯

4.父との再会

チャンは、法身に至ってからも、毎日、瞑想を欠かさずに励み続けていたので、心はより静止していき、更に、輝きも増していきました。

ある日、チャンは、トーンスック先生に、瞑想を始めた本当の理由を打ち明けました。これは、亡くなったお父さんの居る所に行って、お父さんに謝り許しを請いたいことだ、と話しました。

先生が「それは、難しいことではない」と言って、チャンが逢える方法を教えてくれました。方法とは、重なっている内なる体から法身までの出入りを、何回も繰り返し、完全に使いこなせなければなりません。この修行のために、チャンは大層努力を重ねました。

ようやく、法身の使い方に熟練したチャンは、トーンスック先生の指導の下で、法身に、父が転生した所に連れて行って欲しいと願いました。そうすると、願いどおり連れて行かれた先は、地獄でした。

チャンの法身が地獄に入ると、燃え盛っていた地獄の業火は勢いを失くし、消えていってしまいました。

また、地獄で苦しめられている罪人たちが、責め苛まれ続けている刑罰から、いっときだけ逃れられました。

 

ここでチャンが見たものは、頭が人間で身体が動物という罪人や、頭が動物で身体が人間など、それぞれの悪業によって変幻した姿や、責め苛まれ苦しみに喘いでいる、罪人の数限りない群れでした。

チャンは、法身の悟りの眼である知見を使って、父の居場所を探りました。見つかったのは、骨と皮ばかりに痩せ細った、父の姿でした。

お父さんが、地獄で受けていた刑罰は、熱く煮え滾った酸の鍋の中に放り込まれ、高熱の酸で身体が溶けるまで煮られ死んでしまう、という刑でした。死んでは生き返り、これを幾度となく繰り返し仕置きされていたのです。

チャンの法身が見えたお父さんは、合掌して礼拝しました。そのお父さんの姿を見たチャンは、悲嘆し哀れに思い、自分が法身に至った功徳すべてを使って、お父さんを助けられるように祈りました。

すると、法身は、お父さんに、今まで積んできた功徳を思い出すように告げると、五戒を授けました。そして、天界に連れて行きました。

天界に着くと、お父さんの姿が変っていきました。痩せ細った体がふっくらとし、艶々とした肌に変って、どんどん若返って行きました。

華麗な天の衣服を纏っているお父さんの、天界での住まいである天宮は、他の天人の天宮とは違って、小さく粗末なものでした。

なぜならば、生前中には、お寺に通う善行を行うと思えば、同時に、お酒を飲むという、悪行も行っていたからです。このため、積んできた功徳によって、天宮に住むことは出来ても、粗末なものにしかなりませんでした。

その天宮が小さいのは、功徳を積む際に、出来うる限り精一杯の努力を惜しみ、ほんの少ししか、功徳を積まなかったからです。そして、地獄に落ちてしまったのは、毎日、お酒を飲んでいた悪行の報いを受けたからです。

 トーンスック先生が、再びチャンに、法身に至った功徳をお父さんに分けてあげなさい、と提案しました。

すると、お父さんの天宮が大きくなって、天の財産も増えて行き、お父さんの身体の輝きも、増していきました。

トーンスック先生は、お父さんに向かい、もし、再び地獄に戻りたくなければ、「サンマ―・アラハン」という言葉を常に唱えながら瞑想を行うこと、を忠告しました。

地獄で、高熱の酸で煮られ続けて苦しんでいたお父さんは、直ぐに「分かりました」と答えました。

チャンは、長い年月をかけて、すべてを捨て実現したかった父への許しを、ついに請うことができました。

天人となったお父さんは、チャンの法身に合掌しながら、許しを与えるために、このように言いました。

「チャンに言ったことは、怒っていたからで、もちろん本気ではなかったよ。誰の親でも、自分の子供に、本気で耳が聞こえなくなれ、なんかいうものか。チャンが本気に受け取ったのなら、取り消すし、チャンの言う通り、許しも与えましょう。」

 



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