二番はいない2


[ 1 พ.ย. 2551 ] - [ 18259 ] LINE it!

『二番はいない』

クンヤーイ(御婆様) ウバーシカー(優婆夷)

チャン コンノックユーン

の生涯

真理の探求

お父さんの死後、長い時間が経過しましたが、チャンは、心の中に刻み込まれた呪いの言葉を、いつまでも忘れることが出来ませんでした。

このために、お父さんに再会できる、あらゆる方法を探し求め、もし、方法を知る師匠がいれば、直ちに、すべてを捨てても入門したい、と願っていました。

1927年、18歳の時、チャンは、バンコク郊外のワット・パークナーム寺院の住職(プラモンコンテープムニー大師)ルァンプー・ワットパークナーム師が、瞑想によって法身に至る方法を指導している話を聞きました。

この方法によると、法身に至れば、天界、地獄、涅槃まで、自由自在に往来することができるそうです。もし、事実であれば、亡くなったお父さんや親戚たちに、再会することも出来そうです。

更には、彼らが天界にいれば功徳を送る事が出来、地獄にいれば、法身を使い、天界や人間界へと救い出すことも出来るそうです。

この噂を聞いたチャンは、我を忘れるほどに喜びました。直ぐにでも、ルァンプーに会いに行って、この瞑想法を指導して欲しいと熱望しました。

それ以来、家族の生計の中心だったチャンは、忙しく農家の仕事を行いながら、いつか、ルァンプーに会える時がくるのを待ち続けていました。

1935年、チャンは26歳になり、待ち続けていた時が来たと感じ、自分が所有する土地を、弟と妹に、残りの宝石などの財産すべてを、兄弟に譲って、お母さんと兄弟に別れを告げ、父に会う、という強い意志と小さな身一つで、家を出ました。

お母さんに別れを告げたとき、お母さんは別れの辛さに号泣しました。これを見たチャンは、この辛さを超える、父との再会のための修行を夢見ていました。チャンは、心から母に対する愛情と尊敬を持っており、この涙に心を揺さぶられましたが、自分がやるべき使命と母子の愛情を混同させない、強い意志を持っていました。

お母さんは、別れを耐えながら、チャンに旅費として2バーツを与えようとしました。チャンは、母をこれ以上悲しませたくなく、素直にこれを受け取り、後ろを振り向かずに家から旅立ちました。

このときのチャンの心中は、これから起きる様々な出来事や、未だに父がどこにいるのか知らないことに、不安を感じていましたが、心の支えとなったのは「どんなに辛くとも、修行に耐えて絶対にお父さんに会うんだ」という強い一心でした。

一旦、バンコクの親戚の家に身を寄せたチャンは、どうやってルァンプーに会えるのかを、色々と調べてみました。そうすると、リァップ シカーンチャナーナン婦人という、ハン橋辺りに住む、大富豪の女性が、いつもワット・パークナーム寺院に通っており、僧侶の方々に食事の布施をしていることを知って、その家のお手伝いさんとして奉公することになりました。

チャンは、故郷では実家の農家の大黒柱であり、金銭的にも恵まれており、地元の人々の人望も大変厚かったのですが、父に会うために、仏陀が悟った法身を学ぶ、という目的を成就させるために、すべてを捨てて、敢えて女中さんという、低い立場に自ら進んでなったのです。

このように、簡単には中々行いがたいことを、本人自ら望んだチャンは、賞賛に値すると言っても、過言ではないでしょう。

リァップ婦人の家族は、大変な上流階級に属しており、財産は膨大で、街路の両側に、何キロも延々と続くビル群の数々を所有しており、また、外国との貿易会社の経営もしていました。

チャンにとって何よりも重要だったことは、リァップ婦人が、ワット・パークナーム寺院の信者代表を、20年も続けて務めてきたことで、ルァンプーや寺院関係者とも、非常に親しくお付き合いをしていたことです。

たった一人で田舎から出てきて、直ぐに寺院を訪ねても、中々弟子入りの希望は叶えてもらえない、と考えていました。そして、寺院と親しい人が紹介してくれれば、チャンスもあるのではないか、と思っていたチャンにとって、リァップ婦人を知り得たことは、ルァンプーの弟子となれる、最も近道ではないか、感じました。

非常に几帳面で、清潔を好むリァップ婦の家に、勤めに入ったチャンは、家事すべてに勤勉に励みました。この仕事を人に仕える仕事だと思わず、他人の家をより以上に綺麗にさせることで、財産としての価値を守るためにも、言われないことも、陰日向なく励み続けました。

田舎育ちで、農業だけに従事してきた人にも拘らず、ごく自然にチャンは、繊細で細やかな心使い、行動ができて、婦人から何も教えられなくても、心から満足されるほどの、すべての仕事を完璧に行いました。

なぜならチャンは、もって生まれて、勤勉さ、几帳面さ、忍耐強さ、潔癖さ、誠実さ、と言う性格を、兼ね備えもっていたのです。

このような性格と、仕事振りを評価したリァップ婦人は、雇い入れてから何週間も経たたない内にに、チャンを使用人たちのリーダーとしたのです。

更に、金銀、宝石、貴金属や、お金などの財産を保管してある、蔵の鍵までも、チャンに管理させるという信用の厚さでした。

この蔵は、一族と言えども、自由に出入り出来ませんでしたが、チャンの責任感の強さと誠実さを見抜いた婦人は、この蔵にあるすべての財宝の管理までをも任せたのです。

誰に任せるよりも、チャンがこの蔵を管理すれば、安全で安心できると考えたからです。

 



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